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Money Theater

アングラ映画の紹介・解説と日常の憂鬱

『闇金ウシジマくんTHE・FINAL』個人評価

闇金ウシジマくんTHE・FINAL』

公開:2016年10月22日

監督:山口雅俊

原作:真鍋昌平闇金ウシジマくん』(小学館「週刊ビックコミックスピリッツ」連載中)

出演:山田孝之綾野剛永山絢斗真飛聖、間宮祥太郎、YOUNG DAIS、最上もが、真理恵里菜、太賀、狩野見恭兵、湊莉久、天使もえ、マキタスポーツ玉城ティナ、六角精児、モロ師岡安藤政信八嶋智人高橋メアリージュン、崎本大海、やべきょうすけ

脚本:福間正浩 山口雅俊

主題歌:Superfly「Good-bye」ワーナーミュージック・ジャパン

イメージソング:Superfly「天上天下唯我独尊」ワーナーミュージック・ジャパン

 

 

 

▶あらすじ

映画のメインストーリーは、原作コミック18~20巻収録の「ヤミ金くん」編からであり、主人公・丑嶋馨(山田孝之)に初めてスポットを当てた内容である。

 

丑嶋はアウトローの金融屋「カウカウファイナンス」の社長。オモテの金融機関に見放されたワケありの連中に、「トゴ(10日で5割り)」や「ヒサン(日に3割)」といった違法な高金利でカネを貸し付け、返済が滞る債務者には容赦なく取り立てる。

債務者に一貫して無慈悲な丑嶋であるが、ある日突然カネを借りに現れたのは竹本優希(永山絢斗)という、中学時代の親友であった。

かつて心を許した友との再会によって、丑嶋の語られなかった過去や人間的な部分が明らかになる。

 

さらに、丑嶋に復讐を誓う鰐戸三兄弟(安藤政信/YOUNG DAIS/間宮祥太郎)、過払い請求で闇金を餌食にする都陰弁護士(八嶋智人)、因縁のある女金融・犀原茜(高橋メアリージュン/玉城ティア)といった強力な刺客達が襲い掛かり、丑嶋の右腕・柄崎(やべきょうすけ)、部下の高田(崎本大海)、盟友の戌亥(綾野剛)、心優しい受付嬢・モネ(最上もが)といったカウカウファイナンスのお馴染みの面々に、かつてない苦難が待ち受ける。

 

カネか、仲間か、友情か、丑嶋の出した答えとは?

 

 

 

 

 

▶個人評価

私は本来、旧作レンタル派なのだが、我慢しきれず借りてしまった。

原作漫画で神回だった「ヤミ金くん」編エピソードだったので、元のイメージが強い分がっかりするかも知れないと恐れていたが、結果としては悪くない映画だった。

映画オリジナルのラストシーンも、原作とは少し違った魅せ方でウシジマの葛藤と決断を描写していて、映画版も観て良かったと思えるものだった。

だが、やはり漫画と比べると雰囲気がマイルドになっており、正直物足りない部分もあった。特に竹本優希はウシジマと同等くらいの存在感を、もっと出して欲しかった。あれでは、ただの甘い奴にも取れてしまう。

もっとも、原作のあの重たい空気感は、漫画ならではの表現技法によるところが大きいと思うので、完全再現する事は難しいだろう。だが映画エピソード1に比べて、ダークな世界観が薄くなってきたのも気になるところだ。

とは言え、映画だけを純粋に観れば十分にえげつない内容である。犀原茜の「伝説の死のキス」など、グロテスクで人によっては不愉快なシーンも多いので、観る前には注意が必要かも知れない。

 

ウシジマの人間味が垣間見える面白い内容なので、同シリーズを観てきた人、「闇金ウシジマくん」に関心がある人には是非観てもらいたい。